第20回水戸短編映像祭・第31回水戸映画祭・日本映画が好き2016

2016年10月7日[金]~ 2016年10月10日[月]

短編作品にスポットを当てた「短編映像祭」
水戸では鑑賞する機会が少ない作品を上映する「水戸映画祭」
往年の名作を貴重なフィルムで上映する「日本映画が好き」

多種多様な映像・映画を楽しめる充実のプログラムでお届けします。



日本映画が好き2016 10/7(金)10:30〜
500円

『酔いどれ天使』
1948年/東宝/白黒/スタンダード/98分
監督:黒澤明
出演:志村喬、三船敏郎、山本礼三郎、小暮実千代、殿山泰司、久我美子ほか


戦時中、『姿三四郎』(1943)で鮮烈なデビューを果たした黒澤明監督は、日本映画の若きエース的存在となった。「キネマ旬報」ベストワンに輝いた黒澤の7作目にあたる本作は、闇市のヤクザと飲んだくれの貧乏医者との、不思議な友情と葛藤を描いたもので、強烈な個性を持つ若者とその観察者の設定や荒々しい映像表現の顕著さという点で、以後の黒澤映画のスタイルを決定づけた。前年デビューした三船敏郎が黒澤に初めて起用され、野生味あふれるその個性をいかんなく発揮し、以後の黒澤作品に欠かせぬ存在となった。また、映像と音との対位法的表現を試みた黒澤にとって、音楽家早坂文雄との出会いも幸運であった。

日本映画が好き2016 10/7(金)13:10〜
500円

『羅生門』
1950年/大映(京都)/白黒/スタンダード/88分
監督:黒澤明
原作:芥川龍之介
出演:三船敏郎、京マチ子、志村喬、森雅之、千秋実、加東大介ほか


黒澤は次のように述懐している。「この作品の根本といえば、要するに、無声映画に帰ってみようと思ったことですね。…トーキーになって失われた映画の美しさをもう一度見つけようという気持ちだった。…映画ももう一度単純化しなければならないのじゃないか、というのがあの試みだった」。森の中でおきた殺人事件をめぐって、8人だけの登場人物で演じられる不条理劇。芥川龍之介の「藪の中」を橋本忍が脚色、黒澤の助言で「羅生門」が加えられた。絶対真理の不在と人間不信の主題は戦後間もない欧米で評価され、翌年、日本映画としては初のヴェネチア国際映画祭金獅子賞、米・アカデミー最優秀外国語映画賞を受賞。日本映画の芸術水準の高さを海外に知らしめた。

水戸短編映像祭招待上映部門A program 10/8(土)12:30~ 1,500円

『マンガをはみだした男 赤塚不二夫』

2016年/日本/96分
監督:冨永昌敬 
出演:赤塚不二夫 他
主題歌:タモリ「ラーガ・バカヴァット」
音楽:U-zhann、蓮沼執太
ナレーション:青葉市子
ゲスト:冨永昌敬、蓮沼執太、U-zhaan

笑ってくれれば死んでもいい!!世界の全ての聖なるバカに捧ぐ

「おそ松くん」、「天才バカボン」、「ひみつのアッコちゃん」、「もーれつア太郎」 など、数多くの傑作を生み出してきた国民的マンガ家、赤塚不二夫。彼を追ったドキュメンタリーはテレビ番組などでいくつも放送されてきたが、生誕80周年を記念して製作された本作品は、彼の最高傑作とも呼ばれる「レッツラゴン」のキャラクターを案内役とした異色のポップ・ ドキュメンタリー。時代の渦のなかでダイナミックに生き抜いた彼の人生を、アニメーションを軸に、関係者 インタビュー、秘蔵写真、プライベート映像、幻のテレビ番組などの膨大な素材で再構築した。本人の残された肉声 と、複数の視点によって「赤塚不二夫」の知られざる姿が綴られる!冨永監督最新作、大きな自由に満ちたアニメーション×ドキュメンタリー映画が誕生した。合い言葉は、これでいいのだ!

水戸短編映像祭招待上映部門B program 10/8(土)15:00~ 1,500円

『ディストラクション・ベイビーズ』

2016年/日本/108分
監督:真利子哲也 
出演:柳楽優弥/菅田将暉/小松菜奈/村上虹郎 他
音楽:向井秀徳
ゲスト:真利子哲也


「まだ行けるやろ……」ほとばしる剥き出しの魂
ひとりの少年の純粋な狂気にのみこまれる、挑戦的な衝撃作!



路上でいきなり見知らぬ人に殴りかかり、ストリート・ファイトを繰り返す野獣のような若者。その畏形のオーラとカリスマ性に惹きつけられ、共に凶行に及んでいく“恐るべき子供たち”。SNSに溺れたバーチャルな世の中に、暴力に特化して発露した生身の身体性を突きつけるのは、日本映画界の新鋭 真利子哲也。音楽は向井秀徳。本作ではフリージャズ的アプローチで映像と凶暴に絡みつく。

INTRODUCTION:
愛媛県松山市の港町・三津浜。海沿いの造船所のプレハブ小屋にふたりきりで暮らす泰良と弟の将太。日々喧嘩に明け暮れていた泰良は、ある日を境に三津浜から姿を消す。

水戸短編映像祭招待上映部門C program 10/8(土)17:40~ 1,500円

『FAKE』

2016年/日本/109分
監督:森達也
出演:佐村河内守 他
ゲスト:ヴィヴィアン佐藤、水道橋博士

Fake: 偽造する。見せかける。いんちき。虚報。
誰にも言わないでください、衝撃のラスト12分間!


「A」「A2」以来実に15年ぶりの森達也監督作。佐村河内守氏の自宅でカメラを廻し、その素顔に迫る。取材の申し込みに来るメディア関係者たち、ことの真偽を取材に来る外国人ジャーナリスト…。市場原理によってメディアは社会の合わせ鏡となる。ならばこの「ゴーストライター騒動」は、社会全体が安易な二極化を求めていることの徴候と見ることもできる。はたして何が本当なのか?誰が、誰を騙しているのか?映画は、この社会に瀰漫する時代の病をあぶりだしながら、衝撃のラストへとなだれ込む。

水戸短編映像祭招待上映部門D program 10/9(日)11:50~ 1,500円

『ふきげんな過去』

2016年/日本/120分
監督・脚本:前田司郎
出演:小泉今日子/二階堂ふみ/高良健吾/山田望叶/黒川芽以/板尾創路 他
ゲスト:山田望叶、西ヶ谷寿一

可笑しくも切ない、愛と孤独と成長の「ひと夏」の物語。


破天荒かつ独特な色気を携え周囲を翻弄していく「未来子」を小泉今日子、ありふれた日常に嫌気と諦めを感じながらどこかで起爆剤を求めている高校生「果子」を二階堂ふみという豪華W主演。双方の名前が示すように、物語はそれぞれのキャラクターを対比しつつ、過去と未来を描いていきます。日常と不穏なファンタズムが共存し、不思議なキャッチーさを感じさせてくれる作品です。監督は三島由紀夫賞、岸田國士戯曲賞などを受賞、劇団「五反田団」を主催する前田司郎。暗示的でありながらコミカルさが融合した絶妙な会話劇はこれまでの映画体験を変えてくれるかもしれません。

INTRODUCTION:
北品川の食堂「蓮月庵」。無為な夏を過ごしていた果子(二階堂ふみ)の前に、18年前に死んだはずの前科持ちである叔母(小泉今日子)が突然現れる。「あたし生きてたの」そう飄々と言い放ち、自分が本当の母親だと告げるが……。

水戸短編映像祭招待上映部門E program 10/9(日)14:35~ 1,500円

『地球に落ちて来た男』

1976年/イギリス/139分
監督:ニコラス・ローグ
出演:デヴィッド・ボウイ/リップ・トーン/キャンディ・クラーク 他
ゲスト:樋口泰人 、松井宏

今はもうないあの場所へ
いつの日かわたしはきっと帰るだろう
地球に降り立った美しき宇宙人、デヴィッド・ボウイ。
待望の初主演作をふたたびスクリーンで!



2016年1月10日、この世を去ったデヴィッド・ボウイ。その2日前に69歳の誕生日を迎え、2年ぶりのアルバム「★(ブラックスター)」を発表したばかりだった。「ジギー・スターダスト」という架空のロックスターを演じ世界的スターとなっていたボウイは、ミック・ジャガーを起用した『パフォーマンス』(’70)、『WALK ABOUT美しき冒険旅行』(’71)で鮮烈なデビューを果たした監督ニコラス・ローグに請われ、異星人トーマス・ジェローム・ニュートンを演じた。その物語やイメージは後のベルリン三部作などボウイの音楽活動に多大なインスピレーションを与えたばかりでなく、その記憶の遺伝子は現代のさまざまな芸術にも受け継がれている。

INTRODUCTION:
ある日宇宙船が地球に落下する。砂漠に降り立った宇宙人は、あまりに美しい容姿を持っていた。その後弁護しのもとを訪れた彼は、陣地を超えた9つの特許を元に、弁護士とともに巨大企業を作り上げていく。一体彼は何をしようとしているのか? 果たして彼は、故郷の星に戻ることができるのか……。

水戸短編映像祭招待上映部門F program 10/9(日)17:50~ 2,000円

HTBスペシャルドラマ『ミエルヒ』

2009年/日本/70分
出演:安田顕/泉谷しげる/風吹ジュン 他
脚本:青木豪 

『水曜どうでしょうDVD全集第25弾・ダイジェスト』


1996年/日本
出演:鈴井貴之/大泉洋
ディレクター:藤村忠寿/嬉野雅道 
ゲスト:藤村忠寿、嬉野雅道 、沖田修一

昨年行われた最新作上映&スペシャルトークは満員御礼の大盛況!またまたあのお二人が水戸短編にやってきます!!


今年は2009年に藤村Dが監督、嬉野Dがプロデュースした安田顕主演のHTBスペシャルドラマ『ミエルヒ』を上映。さらに水曜どうでしょうDVD全集第25弾の発売を記念して、その名場面ダイジェストも上映致します。さらに『モヒカン故郷に帰る』の沖田修一監督をゲストに迎えてのスペシャルトークもご用意。業界きってのどうでしょうフリーク沖田監督とどのようなトークバトル !?が繰り広げられるのか、乞うご期待!

『ミエルヒ』INTRODUCTION
日本演劇界で注目の脚本家・青木豪と『水曜どうでしょう』のディレクター陣がタッグを組んだスペシャルドラマ。自分の未来に迷いながら故郷の町へ帰ってきた息子。困惑しながらも息子を温かく見守る父。親子を取り巻く人間模様を織り交ぜながら、過疎の進む北海道の町に生きる人々の姿をきめ細やかに描く。


▼コンペティション部門

審査結果

グランプリ『食卓』47分/小松 孝 監督

水戸市長賞『瓜二つ』14分/山川 智輝 監督

審査員奨励賞『IS THIS WHAT DEMOCRACY LOOKS LIKE?』17分/高畑 鍬名・滝野 弘仁 監督

コンペティション部門
若手映像作家、映画監督の発掘、育成を目的に上映時間50分以内の短編作品を対象としたコンペティションです。その審査力の高さにも定評があり、過去の入選者達は数多く映画界で活躍中です。
本年度は全国から192本の応募があり、その中の9本をノミネート上映。当日会場にて最終審査結果発表、各賞を決定します。

審査員:
 三木 聡 映画監督『俺俺』『インスタント沼』
 木滝 和幸 映画プロデューサー『ローリング』『月光』
 大寺 眞輔 映画評論家 INDIE TOKYO主催
 伊藤 和宏 プロデューサー
 他

『みんなでいこう』

プログラム1 12:10〜

『みんなでいこう』38分/小池 茅
『瓜二つ』14分/山川 智輝
『N.O.A.』15分/下向 拓生

『食卓』

プログラム2 13:45〜

『食卓』47分/小松 孝
『だった人』13分/藤木 裕介
『IS THIS WHAT DEMOCRACY LOOKS LIKE?』17分/高畑 鍬名・滝野 弘仁

『人間ていいな』

プログラム3 15:30〜

『人間ていいな』17分/日原 進太郎
『生の感触』30分/渡邊 健悟
『あなたが響く』25分/たかはし そうた


『ピンパン』『はなくじらちち』

招待上映 17:10〜

『ピンパン』15分/田中 羊一(第11回グランプリ)
『はなくじらちち』30分/堀江 貴大(第18回ノミネート)
「ndjc: 若手映画作家育成プロジェクト2015」製作実地研修完成作品

【全席自由席】[日本映画が好き]各500円 水戸短編映像祭[招待上映部門] プログラムA~E 各1,500円 プログラムF 2,000円 [コンペティション部門]全席自由/1日券 1,500円 水戸短編映像祭 通し券 6,500円(30枚限定)

●チケットの整理番号順(予約・購入順)でのご入場になります。
●プログラム毎の入替制です。(コンペティション部門を除く)
●出演者のキャンセル、変更に対しての払い戻しは一切行いませんので予めご了承ください。


▼公演概要

公演名

第20回水戸短編映像祭・第31回水戸映画祭・日本映画が好き2016


会場

ACM劇場


開催日

2016年10月7日[金]~ 2016年10月10日[月]


主催

NPO法人シネマパンチ・公益財団法人水戸芸術振興財団・水戸映画祭実行委員会


特別協賛

一般社団法人いばらき社会起業家協議会


協賛

株式会社リサイクルパーク


後援

茨城県・水戸市・水戸市教育委員会・一般社団法人水戸観光協会


企画協力

310+1シネマプロジェクト


協力

ホテル水戸シルバーイン・茨城映画センター


助成

芸術文化振興基金


お問い合わせ

NPO法人シネマパンチTel.029-253-5783

/≪水戸短編映像祭公式サイト≫