水戸市芸術振興財団運用基金へのご支援のお願い

 水戸市制施行100周年を記念して建設し、平成2年3月に開館した水戸芸術館は、芸術文化の創造と振興を図り、市民文化の向上に寄与することを目的として、これまで自主企画を中心に幅の広い芸術活動を展開してまいりました。とりわけ、その芸術館活動は、吉田秀和初代館長の運営方針、即ち質の高い芸術文化を低廉な料金で市民に提供するとともに、一流の芸術文化を水戸から世界へ発信し、同時に世界から受信するという理念のもと、開館以来、音楽、演劇、美術三部門ともに国際的視野に立った芸術活動を展開してまいりました。
 このたび世界的指揮者であり、開館当初より「水戸室内管弦楽団」の音楽顧問を務めてきた小澤征爾氏が館長に就任いたしました。吉田館長が行ってまいりましたこれまでの活動を一層発展させるとともに芸術をより身近で親しまれるものになるよう努めてまいります。
 音楽部門においては、「水戸室内管弦楽団」による定期演奏会や子供のための音楽鑑賞会の実施、演劇部門では、気鋭の演出家による公演や著名な俳優が出演する公演のほか専属劇団「ACM」による小学生のための演劇鑑賞会の実施、また、美術部門においても現代美術の魅力を広く伝える各種展覧会をはじめ子どもたちが美術に触れる事業の実施等、三部門の活動は、企画事業を中心に教育普及事業にも力を入れ、また水戸市の中心市街地活性化に寄与するなど広範囲にわたっております。
水戸芸術館におけるこのような芸術活動は、これまで水戸市芸術振興財団が当たってまいりましたが、その運営資金は、入場料収入のほか、水戸市からの補助金、関係機関や企業からの助成金、篤志家からの寄附金等により賄ってきたところであります。これまでの実績を踏まえながら、世界に誇れる質の高い芸術活動を一層充実し展開し続け、多くの方々にご来館していただくためには、広く市民の皆様、各界各層の皆様方からのご理解とご支援が何よりも必要なことであります。
 つきましては、水戸芸術館における芸術活動の理念並びにこのたびの趣旨をご理解いただきまして、水戸市芸術振興財団に対し特段のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 なお、水戸芸術館を管理運営する水戸市芸術振興財団は、県から「特定公益増進法人」として認定されている団体であり、「特定公益増進法人」など、公益の増進に著しく寄与すると認められた団体への寄付については、それを促進するために税制上の優遇措置が講じられているところでありますので、申し添えさせていただきます。

h_mori公益財団法人水戸市芸術振興財団
理事長 森 英恵

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