予告
創作と対話のプログラム

アートセンターをひらく 第I期

2019年3月2日[土]~ 2019年5月6日[月]

■企画展

●作家:呉夏枝、ハロルド・オフェイ、砂連尾理、末永史尚、潘逸舟、毛利悠子、エマニュエル・レネほか多彩なゲスト作家
●入場料:無料

「創作と対話」をテーマとする本企画は、展覧会に代わって、次の3つの要素で構成されます。
一部プログラムを除き、無料でご入場いただける特別企画です。
①招聘アーティストによる滞在制作
②パフォーマンスや映画、座談会といった多彩なパブリック・プログラム(週末/祝日のみ)※詳細は後日発表
③カフェ(休館日を除いて毎日オープン)

 まず、期間中ギャラリー内に特設されるカフェが、みなさんをお迎えします。会期を通して、お子さんが自由にお絵描きできるコーナーや、高校生向けの部活動、書棚や手芸コーナー等が常設され、赤ちゃん連れからシニアまで、障害のある人もない人も、美術が好きな人もそうでない人も、気軽にお過ごしいただけます。そして、週末や祝日には、アーティストによるパフォーマンスを間近で見たり、映画を観たあと座談会で語り合ったり、さまざまなプログラムをお楽しみいただけます。
 本企画は、国内ではあまりない「現代美術センター」の独自性を改めて探ることを目的としています。作品の収集と展示を主な目的の一つとする美術館と異なり、斬新な活動や作品のプロデュースを行うアートセンターに、今どのような役割が求められているでしょうか。創作と活動の現場で、アートセンターという場がもつ可能性について対話を重ねていきます。
 なお、本プログラムの第Ⅱ期は、第Ⅰ期の成果発表となる予定です。


▼参考図版

ハロルド・オフェイ
「Selfie Choreography: Performing with the Camera」 2017
撮影:Holly Revell(DARC collective)

毛利悠子「パレード」 2011~17
撮影:Jacqueline Trichard


エマニュエル・レネ「It Seems that The Background of Being is Changing?」 2015
撮影:Blaise Adilon

呉夏枝「空白いろのきおくに浮かぶ海女の家/船」(部分) 2018


末永史尚「Tangram Painting(予定表)」 2015

潘逸舟「Musical Chairs」(部分) 2015


砂連尾理「とつとつダンス part2-愛のレッスン」 2014
撮影:森真理子


▼滞在制作

アーティストが1カ月間水戸に滞在し、当館の空間的特徴、アートセンターというパブリックな場所性やそれを取り巻く地域などをリサーチし、新作を制作します。1ヶ月3名の入れ替え制で計6名の作家が滞在します。第I期で制作された作品は、第II期にグループ展の形式で発表します。

Harold Offeh (ハロルド・オフェイ)

1977年アクラ(ガーナ)生まれ、リーズとロンドン(ともに英国)を拠点に活動

身体を通して見出される空間や場所にまつわる物語に関心を寄せ、大衆文化や社会現象を引用した作品を制作する。パフォーマンスを軸とした遊び心あふれるその表現は、笑いや参加をきっかけに、身体やアイデンティティの表象、または習慣やしぐさに隠された問いを提起する。70、80年代ポピュラー音楽へのオマージュである連作「カバーズ」をハーレム・スタジオ美術館(2014/米国)ほか各地で発表。2018年にはトロント(カナダ)のニュイ・ブランシュに招待され、同市のクイアカルチャーが辿った抑圧と解放の歴史を掘り下げる作品を上演した。

撮影:Naoko Maeda

毛利悠子(もうり ゆうこ)

1980年神奈川生まれ、東京在住

磁力や重力、光など、目に見えず触れられない力をセンシングするインスタレーションを制作。2015年、アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)のグランティとして渡米。「リヨン・ビエンナーレ2017」(フランス)、「コーチ=ムジリス・ビエンナーレ2016」(インド)、「ヨコハマトリエンナーレ2014」(神奈川)ほか国内外の展覧会に多数参加。2015年に日産アートアワード グランプリ、2016年に神奈川文化賞未来賞、2017年に第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

撮影:Pete Woodhead

Emmanuelle Lainé (エマニュエル・レネ)

1973年パリ生まれ、マルセイユ(フランス)在住

展覧会ごとにその場特有の性質に着目し、その施設の属性や会場の建築的要素を取り込み、また、そこで働くスタッフの職場環境に取材するなどして、サイトスペシフィック・インスタレーションを制作。実寸大の写真に有機物や日用品など身近なものを組み合わせたインスタレーションは、ヨーロッパを中心に各地で発表されている。主な個展として、ヘイワード・ギャラリー/ヘニ・プロジェクト・スペース(2018/英国)、FRACシャンパーニュ-アルデンヌ(2018/フランス)、パレ・ド・トーキョー(2017/フランス)、主な国際展にリヨン・ビエンナーレ(2015/フランス)がある。

撮影:草本利枝

呉夏枝(お はじ)

1976年大阪生まれ、ウロンゴン(オーストラリア)在住

染織、刺繍、編む、結ぶなどの技術による制作を基点に、テキスタイルや写真、音声を用いた空間的な作品を発表している。布にまつわる行為から、ワークショップや対話を通じて、言葉にされることのなかった人びとの物語や生とともにある記憶を収集し、自らの作品のモチーフへと展開する。近年の展示に「東アジア文化都市2018金沢『変容する家』-Altering Home-」(2018/金沢市内)。2014年より、オーストラリア、日本、韓国の間を、海を越えて渡った人びとの軌跡を調査し歴史と織り交ざった個人の物語に目を向ける試みとして、連作「grand-mother island」プロジェクトに取り組んでいる。

末永史尚(すえなが ふみなお)

1974年山口生まれ、東京在住

日常的に目にする物や、美術作品をとりまく状況や空間に目を向け、その視覚的な特徴をもとにした絵画・立体作品を制作している。対象のイメージを写しとったり、その特定の要素を拡大または抽出するなど、ありのままとは少し異なる対象の姿をみちびきだすことで、描くことの本質的な意味をひらく連作に取り組んでいる。
主な展示に「APMoA Project, ARCH vol. 11 末永史尚『ミュージアムピース』」(2014/愛知県美術館)、「開館40周年記念1974 第1部 1974年に生まれて」(2014/群馬県立近代美術館)。

潘逸舟(はん いしゅう)

1987年上海生まれ、東京在住

等身大の個人の視点から、社会と個の関係の中で生じる疑問や戸惑いを、自らの身体を用いたパフォーマンス性の高い映像作品、インスタレーション、写真、絵画など様々なメディアを駆使しながら、真摯に、時にユーモアも交えながら表現している。主な個展に「The Drifting Thinker」(2017/上海MoCAパビリオン)、「私たちの条件」(2017/URANO、東京)、グループ展に「In the Wake - Japanese Photographers Respond to  3/11」(2015/ボストン美術館、米国)、「Sights and Sounds: Highlights」(2016/ジューイッシュミュージアム、米国)など。


▼長期ワークショップ

ダンサーで振付家の砂連尾理(じゃれお おさむ)が「変身」をテーマに怪我や老い、障害、性などについて参加者と語り合い、身体表現へと転換していく長期プロジェクトを行います。2019年1月の説明会を経て、3月にワークを開始して以降、毎月1~2回のワークおよび合宿を経て、2020年1月に成果を発表します。

撮影:三浦博之

砂連尾 理(じゃれお おさむ)

1965年大阪生まれ、東京在住

1991年、寺田みさことダンスユニットを結成。2002年、「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2002」にて「次代を担う振付家賞」(グランプリ)、「オーディエンス賞」をW受賞。04年、京都市芸術文化特別奨励者。08年度文化庁・在外研修員としてベルリンに1年滞在。近年はソロ活動を中心に、ドイツの障がい者劇団ティクバとの「Thikwa+Junkan Project」、京都・舞鶴の高齢者との「とつとつダンス」、宮城・閖上の避難所生活者への取材が契機となった「猿とモルターレ」等を発表。著書に『老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉―ダンスのような、介護のような―』(晶文社)。


▼開催概要

展覧会名

アートセンターをひらく 第I期


会場

水戸芸術館 現代美術ギャラリー


開催日

2019年3月2日[土]~ 2019年5月6日[月]


開館時間

10:00~18:00


休館日

月曜日 *ただし、4/29(月・祝)は開館


主催

公益財団法人水戸市芸術振興財団


後援

在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、ブリティッシュ・カウンシル


助成

アンスティチュ・フランセ パリ本部、グレイトブリテン・ササカワ財団、公益財団法人三菱UFJ信託地域文化財団


協力

アサヒグループホールディングス株式会社


企画

竹久侑(水戸芸術館現代美術センター主任学芸員)




予告
■関連プログラム
創作と対話のプログラム アートセンターをひらく 第I期

砂連尾理「変身」ワークショップ 説明会

2019年1月26日[土]

ダンサーで振付家の砂連尾理は、近年、障害のある人や高齢者、妊婦などとくにダンス経験のない人たちとの身体を使ったワークショップに取り組んでいます。水戸では、「変身」をテーマに、怪我や老い、障害、性などについて幅広く語り合い、その対話を身体表現へと転換していく長期ワークショップを2019年3月から1年近くかけて行い、発表を目指します。このワークショップの説明会を開きます。

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■関連プログラム
創作と対話のプログラム アートセンターをひらく 第I期

つくる、書く、変身する?! 参加者募集!

2018年12月20日[木]~ 2019年1月31日[木]

「アートセンターをひらく 第Ⅰ期」では、水戸芸術館現代美術ギャラリーを「創作と対話の場」として活用し、つくる、話す、想像する、からだを動かすなどさまざまなプログラムを行います。子どもからシニアまで、障害のある人もない人も、美術が好きな人もそうでない人も、ぜひご参加ください。

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