終了

記憶の円環|榮榮&映里と袁廣鳴の映像表現

2016年7月23日[土]~ 2016年9月19日[月]

■企画展
榮榮&映里 《妻有物語 No.7-1 2012年》
ゼラチン・シルバー・プリント
袁廣鳴 《エネルギーの風景―静態》 2014年
デジタル加工写真

東アジアの進展に伴うかのように、今までにはなかった新しい写真・映像表現がこの地域に増えています。本展ではその中から、日常や伝統を新しいメディアで捉えなおし、自然や家族、人と人との交感を詩情豊かな写真と映像で表現する2組の作家を紹介します。
 榮榮&映里(ロンロン・アンド・インリ: 1968年中国生まれ、1973年日本生まれ/写真)は、中国の社会的現実とそこでの彼らの生活を写した作品や、人と美しい自然との関係性を、自身の身体を媒体として表現した作品で高い評価を得ています。地方特有の文化的性質を色濃く残す越後妻有を何度も訪れ、滞在しながら四季折々の里山の風景を撮影した《妻有物語》は、榮榮&映里が創作活動の主軸としている「生命の環」というテーマを象徴する作品となっています。
 袁廣鳴(ユェン・グァンミン:1965年台湾生まれ/映像)は台湾におけるビデオアートの先駆者として、ケーブルカムなどの特殊機材や、自ら開発した機器を用いた撮影・展示により、常に映像表現の新たな可能性を追求してきました。彼自身、家、そして家族の日常を中心テーマに制作される作品は、視覚体験のみならず、身体的、心理的な感覚へも訴えかけます。近年は社会の成り立ち、そしてその構成メンバーとしての個に関心を寄せた作品を制作しています。
 本展はギャラリーを二分し、榮榮&映里、袁廣鳴それぞれの個展として空間を構成します。「記憶の円環」というタイトルのもとに、二つの個展が並行しつつも共鳴する展覧会となるでしょう。



▼作家略歴

榮榮&映里(ロンロン・アンド・インリ)
榮榮:1968年中国の福建省生まれ、北京在住。
映里:1973年神奈川県生まれ、京都在住。
北京を拠点に世界中で展覧会を開催。2007年に北京の草場地に中国初となる写真専門の民間現代アートセンター、三影堂撮影芸術中心(Three Shadows Photography Art Centre)を設立。2010年からは南仏の「アルル国際写真フェスティバル」と提携した「草場地春の写真祭」を開催、2015年には厦門に三影堂厦門撮影芸術中心を設立するなど、中国写真芸術の中心的存在として活動を続ける。国内での主な展覧会に「榮榮&映里写真展 三生万物」(資生堂ギャラリー、2011)、越後妻有アートトリエンナーレ2012、「写真のエステ-五つのエレメント」(東京都写真美術館、2013)、「LOVE展」(森美術館、2013)など。

袁廣鳴(ユェン・グァンミン)
1965年台湾生まれ、台北在住
国立芸術学院(現国立台北芸術大学)を経て1997年ドイツ国立カールスルーエ造形大学にて修士号取得。1990年代半ばより国際的に活躍する。過去に参加した国際展に、光州ビエンナーレ(1995、2002)、台北ビエンナーレ(1998、2002)、ベネツィア・ビエンナーレ台湾館(2003)、リバプール・ビエンナーレ(2004)、シンガポール・ビエンナーレ(2008)、 アジア・パシフィック・トリエンナーレ(2012) など。日本国内ではICCビエンナーレ(1997)、恵比寿映像祭(2012)、堂島ビエンナーレ(2013)、「消失の痕跡」展(エスパス ルイ・ヴィトン東京、2014)、第5回福岡アジア・アート・トリエンナーレ(2014)などに出品。


▼参考図版

榮榮&映里 《六里屯、北京 2003年 No.1》
ゼラチン・シルバー・プリントに手彩色

榮榮&映里 《草場地、北京 2004年 No.2》
ゼラチン・シルバー・プリントに手彩色


袁廣鳴 《消えゆく風景―経過Ⅱ》 2011年
3チャンネル・ビデオ・インスタレーション 9分14秒

袁廣鳴 《住まう》 2014年
ビデオ・インスタレーション 5分



▼開催概要

展覧会名

記憶の円環|榮榮&映里と袁廣鳴の映像表現


会場

水戸芸術館 現代美術ギャラリー


開催日

2016年7月23日[土]~ 2016年9月19日[月]


開館時間

9時30分~18時(入場時間は17時30分まで)


休館日

月曜日 ※ただし9月19日(月・祝)は開館


入場料

一般800円、前売り・団体(20名以上)600円
中学生以下、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
【一年間有効フリーパス】
「ハイティーンパス」(15歳以上20歳未満 ):1,000円
・「おとなのパス」(20歳以上):2,500円


主催

公益財団法人水戸市芸術振興財団


協賛

株式会社資生堂


協力

アサヒビール株式会社


企画

井関悠(水戸芸術館現代美術センター学芸員)



予告
■関連プログラム
展覧会関連企画

読書会

2016年9月17日[土]

■時間:15:30~17:30(開場14:30)
■対象:高校生以上
■定員:20名(先着順・事前申込不要)
■参加費:展覧会入場料に含まれます
■ナビゲーター:西野由希子(茨城大学人文学部教授)

ラテンアメリカ文学を代表する作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスの短い作品「円環の廃墟」を読んで、自由に語りあいます。参加の皆さまとともに、記憶、記録、時間、芸術、生活、人生…などについて思索を広げ、「記憶の円環」展への理解も深めたいと思います。
※ボルヘス「円環の廃墟」は『伝奇集』(岩波文庫、842円)などに収められています。読了の上、ご参加ください。本は会場にも用意しますので入手が難しい方は早めにお越しください。

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予告
記憶の円環|榮榮&映里と袁廣鳴の映像表現

ウィークエンド・ギャラリートーク

2016年8月6日[土]~ 2016年9月18日[日]

■美術の教育プログラム

●参加費は展覧会入場料に含まれます

市民ボランティアCACギャラリートーカーとともに展覧会を鑑賞します。
期間:8月6日 (土)~9月18日(日) 期間中の毎週土・日曜日 各日14:30~(約40分)
※ただし8月20日(土)、8月21日(日)は除く。

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